Tableスキャンの最適化
概要
Dorisは、高性能リアルタイム分析データウェアハウスとして、クエリパフォーマンスを大幅に向上させる強力なpartition pruning機能を提供します。
パーティション pruningは、クエリの条件を分析してクエリに関連するパーティションを知的に特定し、これらのパーティション内のデータのみをスキャンすることで、無関係なパーティションの不要なスキャンを回避するクエリ最適化技術です。このアプローチにより、I/O操作と計算負荷を大幅に削減し、クエリ実行を高速化できます。
ケース
以下は、Dorisのpartition pruning機能を実演する使用例です。
日付でパーティション化されたsalesという名前の売上データTableがあり、各日のデータが別々のパーティションに格納されているとします。Table構造は次のように定義されています:
CREATE TABLE sales (
date DATE,
product VARCHAR(50),
amount DECIMAL(10, 2)
)
PARTITION BY RANGE(date) (
PARTITION p1 VALUES LESS THAN ('2023-01-01'),
PARTITION p2 VALUES LESS THAN ('2023-02-01'),
PARTITION p3 VALUES LESS THAN ('2023-03-01'),
PARTITION p4 VALUES LESS THAN ('2023-04-01')
)
DISTRIBUTED BY HASH(date) BUCKETS 16
PROPERTIES
(
"replication_num" = "1"
);
次に、2023年1月15日から2023年2月15日までの売上総額を照会する必要があります。クエリ文は以下の通りです:
SELECT SUM(amount) AS total_amount
FROM sales
WHERE date BETWEEN '2023-01-15' AND '2023-02-15';
上記のクエリに対して、Dorisのパーティション枝刈り最適化プロセスは以下の通りです:
- Dorisはクエリ条件内のパーティションカラム
dateをインテリジェントに分析し、クエリの日付範囲が'2023-01-15'から'2023-02-15'の間であることを識別します。 - クエリ条件をパーティション定義と比較することで、Dorisはスキャンが必要なパーティションの範囲を正確に特定します。この例では、パーティション
p2とp3のみをスキャンする必要があります。これらの日付範囲がクエリ条件を完全にカバーしているためです。 - Dorisは
p1やp4など、クエリ条件に関係のないパーティションを自動的にスキップし、不要なデータスキャンを回避することでI/Oオーバーヘッドを削減します。 - 最終的に、Dorisはパーティション
p2とp3内でのみデータスキャンと集計計算を実行し、クエリ結果を迅速に取得します。
EXPLAINコマンドを使用することで、クエリ実行計画を確認し、Dorisのパーティション枝刈り最適化が有効になっていることを確認できます。実行計画では、OlapScanNodeノードのpartition属性に、実際にスキャンされたパーティションがp2とp3として表示されます。
| 0:VOlapScanNode(212) |
| TABLE: cir.sales(sales), PREAGGREGATION: ON |
| PREDICATES: (date[#0] >= '2023-01-15') AND (date[#0] <= '2023-02-15') |
| partitions=2/4 (p2,p3) |
要約
要約すると、Dorisのパーティション・プルーニング機能は、クエリ条件とパーティション間の関連性を智的に識別し、無関係なパーティションを自動的に削除し、必要なデータのみをスキャンすることで、クエリパフォーマンスを大幅に向上させます。パーティション・プルーニング機能を適切に活用することで、ユーザーは効率的なリアルタイム分析システムを構築し、大規模データのクエリ要求を容易に処理できます。